高校生クラスでライティングの宿題を出しました。オンラインで提出してもらうという経験が少ないせいだと思いますが、自分で直せるミスの多くがそのままになっていることに驚きました。
提出前に最低限チェックしてほしいのは:
- つづり
- 主語と動詞の一致
- 可算名詞にa(an), the, -sなどがついているか
- 代名詞を正確に使っているか
- 時制
- 論理の矛盾がないか
とはいえ、わたしたちはなぜか自分のミスには甘くなりがちです。
そこで、今回はセルフチェックに便利なアプリを2つご紹介します。自分で厳しくチェックしたつもりでも、見落としていたミスが見つかるはずです。
Grammarly
Grammarlyは有名な英文校正アプリです。WordやGoogleドキュメントなどにも校正機能はありますが、Grammarlyのほうが精度が高く、使い勝手もよいので、わたしはGrammarly(オンライン版)を使っています。
つづりの間違いだけでなく、単数/複数、主語・動詞の一致、コンマの使い方といった文法の間違いも指摘してくれます。有料バージョンもありますが、無料バージョンで十分使えます。
ただし(当然ながら)内容はチェックしてくれません。つまり、一貫性のない支離滅裂な内容でも、つづりと文法が正しければGrammarlyの全体のスコアは100(Great job!)と表示されます。Grammalyで高いスコアが出てもよいエッセイが書けたと安心してしまわないようにしましょう。
Google Translate
言わずと知れたGoogleの翻訳機能です。まず、自分の書いた英文をGoogle Translateにコピペし、日本語に翻訳します。そして、できた日本文を読んでみてください。
「日本語としてなんかおかしい」と感じる文は、対応する英文に間違いがある確率が高いです。英語で読んだ時には気づけなかった論理的なほころびも浮き彫りになります。
翻訳アプリとしては、最近は、Google TranslateよりDeepLのほうが優れていると言われていますが、DeepLは優秀すぎて、少々の文法の間違いなら、何ごともなかったかのように、きれいな日本語にしてしまいます。
宿題を提出した高校生に試してみてもらったところ、自分の書いた英文の間違いを発見するという目的なら、(今後はともかく現時点では)Google Translateのほうが使えるように思いました。
まとめ
英検2級レベルぐらいからは、「まとまった英文を書いたらスペルチェックをかける」という習慣をつけるとよいと思います。学校ではアプリの使用が奨励されないこともあるかもしれませんが、英語圏では必須のプロセスです。
ライティングの最終的なゴールの1つは「伝わる文書をスピーディに作成できるようになること」だとわたしは考えています。
英語の試験に合格することやテストでよい成績をとることは、そのための1つのプロセスですが、使えるテクノロジーを上手に利用し、自分なりの文書作成のスタイルを見つけることも、早くからやっておいて決して損がないスキルだと思います。
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